ランドクルーザー300の中古相場動向、他モデルとの比較

2021年にフルモデルチェンジして登場した「ランドクルーザー300」(300系)は、トヨタが世界に誇るフラッグシップSUVです​。発売直後から世界的な人気を集め、日本国内では抽選販売や1年間の転売禁止措置が取られたほど需要が高まりました​。その結果、中古市場での資産価値(リセールバリュー)にも大きな注目が集まっています。この記事では、ランドクルーザー300の10年後残価率予測や中古車市場での価格推移傾向、そして兄弟モデルであるランドクルーザー250やランドクルーザー70との主な違いについて解説します。さらに、上位ラグジュアリーモデルであるレクサスLX600にも触れながら、中古車販売店の視点でランドクルーザー300の魅力に迫ります。

10年後の予測残価率(リセールバリュー)

ランドクルーザー300は 「経年による価値下落が極めて緩やかな車種」 と言われています。実際、歴代モデルの実績から 10年後でも残価率約50%前後 を維持すると予測されています​。これは一般的な国産車の10年落ち残価率(10~20%程度)を大きく上回る水準です​。先代のランドクルーザー200系では10年落ち時点で平均約48.4%もの残価率を示し、グレードによっては64.8%に達した例もあります​。300系も同程度の水準が見込まれており、5年後残価率は約80%以上と予想する専門家もいます​。事実、2025年のトヨタ車リセールバリュー予測ランキングでは、ランドクルーザー250が5年後残価率82.7%(トヨタ全車中第2位タイ)と見込まれていますが、これはフルサイズSUVのランドクルーザー300と並ぶ値です​。ランドクルーザーシリーズ全般に言えることですが、新車から年数が経っても驚異的な高リセールを維持する傾向があります。

中古車市場での価格推移傾向

ランドクルーザー300は発売直後、その希少性から中古車市場で新車価格を上回るプレミア価格が付いたことで話題になりました​。例えば最上級グレードのZX(ガソリン車)の場合、新車本体価格が約730万円でしたが、1~2年落ちの中古買取相場が約985万円に達し、残価率にして134.9%という驚異的な数字を記録しています​。同様に、2024年に発売されたランドクルーザー250も新車価格約800~1000万円(グレード・オプション込み)にもかかわらず、中古転売価格が1200万円以上で取引されるケースが続出しました​。こうしたプレミアムは新型車発売直後にピークを迎えやすい傾向があり、ランドクルーザー300も発売から1~2年は新車比130~140%もの高騰を見せたわけです。

しかし現在、ランドクルーザー300の中古相場は徐々に調整局面を迎えつつあります。トヨタの生産体制改善や納期短縮により供給が安定してきたことで、極端なプレミア価格は落ち着き、残価率も中長期的には通常の高水準(数年落ちで新車比80~90%、10年落ちで50%前後)へ収束していくと考えられています​。実際、先代プラド(150系)でも新型250系発表前後に中古価格が乱高下しましたが、長期的には高い水準で安定しました​。ランドクルーザー300も今後は同様に、短期的な需給ギャップによる変動はありつつも、長期的価値の落ち幅が小さいというランドクルーザーらしい相場推移が予想されます。

背景にはランドクルーザーシリーズの 世界的な人気と信頼性 があります。需要に対して供給が限られる状況下、中東やアフリカなど海外マーケットでも引き合いが強いため、中古価格が高騰しやすいのです​。また「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」と称される頑丈さと信頼性も、ユーザーが手放したがらない要因となり、中古でも高額取引される理由となっています。こうしたブランド価値がランドクルーザー300の資産価値を下支えしていると言えるでしょう。

ランドクルーザー250・70系との主な違い

ランドクルーザー250は2024年に登場したプラド後継モデルで、ランドクルーザーシリーズの“ライトデューティー系”に位置付けられます​。一方、ランドクルーザー70(70系)はヘビーデューティー系の伝統モデルで、2023年に国内で待望の復活を遂げました​。ランドクルーザー300とこれら250系・70系を比較すると、価格帯やスペック、デザイン、想定される用途など様々な点で違いが見えてきます。それぞれの主な相違点をカテゴリ別に整理してみましょう。

  • 価格帯: ランドクルーザー300は新車価格が約510万~800万円と設定されており、ランドクルーザー250(約520万~735万円)とほぼ同じレンジになりました​。上位モデルと位置付けられる300系と後継プラドの250系が同水準の価格帯となったことで、従来の「ランクル=高額、プラド=手頃」というヒエラルキーは解消されています​。一方、ランドクルーザー70は元来リーズナブルな実用車で、2014年の国内復刻時の新車価格は約350~360万円と300/250系より大幅に安価でした​。ただし近年再発売された70系はディーゼル化や安全装備追加により価格も上昇傾向にあります。それでも装備充実の250/300系に比べれば価格帯は抑えめで、コスト重視で選ぶなら70系が選択肢となるでしょう。
  • スペック: パワートレインにも明確な違いがあります。ランドクルーザー300は V型6気筒エンジン(ガソリン3.5Lツインターボまたはディーゼル3.3Lターボ) を搭載し、最高出力はガソリン車で約415PSに達します。これに対し、ランドクルーザー250は先代プラドを踏襲した 直列4気筒エンジン(ガソリン2.7Lまたはディーゼル2.8Lターボ) を採用しており、ガソリン163PS・ディーゼル204PS程度の出力に留まります。ランドクルーザー70の新型(2023年式)も 直4 2.8Lターボディーゼル(1GD型) を搭載しており、出力は250系ディーゼルと同程度ですが、トランスミッションは6速ATまたは5速MTといったシンプルな構成で悪路耐久性を重視しています。300系のみフレーム構造を維持しつつ最新のGA-Fプラットフォームを採用するなどシャシーも刷新されており​、スペック面では300系が最も先進的かつパワフルと言えるでしょう。
  • 内外装デザイン: ランドクルーザー300は車格にふさわしく 「力強さと品格のあるデザイン」 をまとい、広いボディに大開口グリルや先進的なLEDランプを備えています。内装も質感高く、7人乗り3列シートや最新の安全・快適装備が充実しており、まさに高級SUVらしい雰囲気です。一方のランドクルーザー250は 「伝統とモダンを融合させたデザイン」 が特徴で​、エクステリアは角ばったボディに丸目ヘッドライト(※初期限定のファーストエディション)を採用するなど1980年代のランクル70を彷彿とさせる意匠です​。インテリアは水平基調のダッシュボードで視界確保と走破性に配慮しつつ、上質感も備え日常使いに馴染む仕上がりになっています​。復活したランドクルーザー70は 剛健で堅牢な無骨デザイン を継承しており​、丸目2灯のアイコニックなフロントマスクは最新のBi-Beam LED化で機能性も向上​。内装はブラック一色のシンプルな空間で、操作系もアナログ感が強く「昔ながらのランクル」の雰囲気を色濃く残しています。要するに、300系=都市も似合う洗練された高級SUV、250系=クラシカルなテイストを盛り込んだ実用SUV、70系=伝統的な無骨オフローダーといった個性の違いが表れています。
  • 用途の違い: 上記の違いから、それぞれ想定される主な用途やユーザー層も異なってきます。ランドクルーザー300は最新メカニズムと大排気量エンジンによる快適な乗り心地を備え、長距離の高速移動やオンロード走行が多い人に適したモデルです​。一方、ランドクルーザー70はシンプルでメンテナンス性に優れた構造ゆえ、頻繁に本格オフロードを走る人向けと言えます。ランドクルーザー250は最新フレームや足回りに軽快な2.7~2.8Lエンジンを組み合わせ、日常は街乗り中心だが時折アウトドアや悪路走行も楽しみたい人にうってつけのバランス型SUVです​。まとめると、ヘビーデューティーな70系、ライトデューティーの250系、フラッグシップの300系と位置付けられ、それぞれオーナーの使い方に応じたキャラクターを持っています。
  • リセールバリュー: 資産価値の面では、いずれのモデルもランドクルーザーの名に違わぬ高リセールを期待できます。中でもランドクルーザー70系は生産台数が限られた特別な復刻モデルなどが中古市場でプレミア化しやすく、実際2014年復刻版の70系は5年経過で残価率約95%という驚異的数値を記録しました​。ランドクルーザー250および300も前述の通り新車比で長期的に50%前後、短期では80%超えの高い残存率が見込まれます​。特に発売直後は需要過多から250系・300系ともに新車価格を上回るプレミアが付くケースがありましたが​、仮にオーナーが手放す際にも他車と比べ有利な査定が受けられる可能性が高いでしょう。総じて「どのモデルを選んでもランクルなら高値で売れる」というのは大きな安心材料ですが、希少性という点では生産台数の少ない70系や限定グレードが群を抜いています。

上位モデル:レクサス LX600

ランドクルーザー300にはレクサスブランドの兄弟車として「LX600」が存在します。LX600はランドクルーザーと基本プラットフォームを共有しながら、内外装のラグジュアリー度を極限まで高めたモデルです。大型スピンドルグリルをまとった威風堂々たるエクステリアや、木目や本革を贅沢に使用したインテリアなど、細部に至るまで上質さを追求しています。とりわけ4人乗りのエグゼクティブ仕様では後部座席にリクライニングシートや専用モニター、マッサージ機能まで備え、まるでファーストクラスのような移動体験を提供します。こうした違いから価格帯も大きく異なり、ランドクルーザー300の新車価格が510万~800万円程度なのに対し、LX600は1250万~1800万円2倍以上に設定されています​。まさにランドクルーザー300の「上位互換」とも言えるモデルですが、機能面ではオフロード走破性やパワートレインはほぼ共通のため、よりラグジュアリーさや所有する喜びを求める方向けの選択肢と言えるでしょう。生産台数が限られるLX600も中古市場では高値安定傾向にあり、リセールバリューも非常に高い水準を維持しています(新車注文停止となるほど人気化した経緯があります)。ただし販売台数が少ない分玉数も希少で、市場動向はランドクルーザー本体以上に流動的かもしれません。

まとめ

ランドクルーザー300は、その卓越した性能とブランド力から、新車・中古車を問わず極めて高い人気と資産価値を誇る一台です。派生モデルの250系・70系それぞれに個性はありますが、いずれもランドクルーザーの名に恥じない高リセールを期待でき、用途に合わせて選択すれば「どれを選んでもハズレ無し」と言えるでしょう。さらに上位のLX600まで含め、ランドクルーザーシリーズは中古車市場でも特別な存在感を放っています。長く乗っても価値が落ちにくいこれらのモデルは、趣味性や実用性のみならず資産的価値も重視するユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。

参考情報: ランドクルーザー300/250/70各モデルの詳細スペックや最新中古相場については、お気軽に当店までお問い合わせください。お客様のご予算・用途に沿った一台をご提案いたします。中古車選びの際は、ぜひ高いリセールバリューも念頭に置いて検討してみてください。ランドクルーザーの圧倒的な人気と信頼性は、中古車購入後もきっとご満足いただけるはずです。