建設機械(建機)・重機オークション市場分析

はじめに

日本国内の中古建設機械(建機)・重機のオークション市場は、近年ますます拡大しています。業者向けの専門オークションが中心となり、メーカー系・独立系のさまざまなプレイヤーが参入しています。本稿では、主要なオークション業者、市場シェア、取引規模について詳しく解説します。


1. 主要な中古建機・重機オークション業者

メーカー系オークション

メーカーが自社製品の流通を目的として運営するオークション。

  • コマツクイック(Komatsu Quick)
  • 日立建機オークション
  • コベルコ建機トレーディング(KIT)

中古車オークション系(建機取扱い)

もともと自動車オークションを運営していた企業が、建機オークションを拡大。

  • アライオークション
  • USS
  • JU

独立系建機オークション業者

中古建機の専門オークションを運営し、国内外のバイヤーと取引。

  • SOGOオークション(相互通商
  • THI(AssetLineオークション)
  • JENオークション(JEN)
  • NORIオークション(徳商事)
  • グリーンオークション(グリーンコーポレーション)
  • AKTIO(アクティオ)
  • GUIAオークション(NDT)
  • TOZAI BID(東西貿易)
  • ALLSTOCKER(豊環境開発)

2. 市場シェアと取引規模

市場全体のシェア構成

日本国内の中古建機オークション市場は、主に独立系のオークションが牽引しています。特に、以下の業者が大きなシェアを持っています。

オークション業者年間出品台数主な取引先
アライオークション約50,000台国内業者・海外輸出
JENオークション約8,000台国内・海外
THI(AssetLine)約5,000台72カ国のバイヤー
相互通商(SOGO)数千台規模国内外の業者
GUIAオークション数千台規模レンタル業者中心

メーカー系のオークションは自社ブランド中心の取引であり、市場シェアは比較的限定的です。


3. オークション取引の特徴と動向

近年の傾向

海外バイヤーの増加: アジア・中東・アフリカ向けの輸出需要が高まっている
オンラインオークションの普及: JENオークションやALLSTOCKERなどがデジタル化を加速
レンタル放出機の増加: GUIAオークションがレンタル業者向けに好調
価格高騰: 半導体不足や新車納期遅延により、中古建機の価格が上昇傾向


4. まとめ

日本の中古建機オークション市場は、独立系業者を中心に成長を続けています。オンライン取引の拡大や海外需要の増加が市場を牽引しており、今後もさらなる活性化が見込まれます。

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