日本をバイクで走る方法は、いくつかあります。レンタルバイクを借りる。日本で買って乗る。
でも、「自分のバイクで走りたい」という人がいます。何年も乗って、体に合わせてセッティングした一台。世界一周の途中で、日本にも寄りたいという人もいます。
あるいは、日本にしかない車両を見つけてしまった人。オークションで見つけたJDM、ショップで出会った一台を、どうしても自分の国に持ち帰りたい。
そういう人のために、国際輸送の段取りを代行しています。
海外→日本、日本→海外。輸送ルートの選定、梱包の手配、書類の整理、提携先との調整。自分でやろうとすると「何から始めればいいか分からない」となりがちなところを、まとめて引き受けます。
どれに当てはまりますか?
目的によって、必要な情報と詰まりどころが変わります。
- ツーリング — 自分のバイクを送って、日本を走って、また送り返す
- 購入/輸出 — 日本で買った車両を、海外へ送りたい
- 輸入/移住 — 海外から日本へ、自分の車両を持ち込みたい
迷ったら、まず連絡してください。話を聞いて、どこから始めるか一緒に整理します。
費用の目安
バイクの国際輸送は、多くの人が想像するより高いです。先に数字を出しておきます。
- 横浜→ロッテルダム、バイク1台、コンテナ混載:日本側で50万〜60万円。現地側でさらに約20万円。
- 日本〜ヨーロッパ往復(一時輸出入):総額で約10,000ユーロ。
- 航空便:日本発で1台100万円から。
これは2026年10月時点の目安です。出発地・到着地・時期で変わります。「もっと安くできるはず」と思った方は、一度ガイド記事の費用内訳を見てください。何にいくらかかるかが分かります。
輸送方法
バイクで現実的に使えるのは4つです。どれが合うかは、予算・日程・ルートで決まります。
| コンテナ混載(LCL) | コンテナ貸切(FCL) | 国際フェリー | 航空便 | |
|---|---|---|---|---|
| 費用感 | 日本側50万〜60万円/台(欧州) | 約120万円/本。5〜6台で割れる | 各社に問い合わせ | 100万円〜/台 |
| 日数 | 欧州まで1か月以上 | 同左 | 1〜2日 | 数日 |
| 向いている人 | 1台を送りたい | グループで送りたい | 韓国・ロシア経由で走りたい | 時間を優先したい |
| 注意 | 木枠梱包が必要。中古バイクは通関業者に断られやすい | 固定費用は台数に応じて別途 | 往復乗船が前提 | 車両の高さで見積もりが跳ねる |
乗用車で主流のRo-Ro船は、バイク1台ではほとんど使えません。
当社が代行すること
輸送ルートの選定
航空便か海上便か。どの港・空港を使うか。費用と日数のバランスを見て、現実的なルートを提案します。出発地と到着地の組み合わせによっては、選択肢が限られることもあります。そこを整理するのが最初の仕事です。
梱包の手配
木枠が必要か、パレットで済むか。ハンドル幅やケースの寸法が規格に収まるか。燃料やバッテリーの危険物条件はどうか。
こういうところは、事前に確認しておかないと「送れません」と言われてやり直しになります。提携先と確認して、詰まるポイントを先に潰します。
書類の整理
輸出抹消、インボイス、パッキングリスト、CPDカルネ、国際フェリーの一時輸出入申告書。
国際輸送には書類がつきものですが、全部を自分でやる必要はありません。何が必要で、どこまでこちらで用意できて、どこからお客様にお願いするかを、最初に明確にします。
通関の手配
ここが、自分でやると一番詰まるところです。
中古バイクのコンテナ混載は、多くの通関業者に断られます。CPDカルネを扱ったことのある業者はさらに少数です。当社はこの種の案件を扱えるパートナーを確保しています。
引き取りと受け渡し
日本側での車両の引き取り、港や空港への搬入、到着後の受け取り。「空港で自分で受け取れる?」「港まで自走で持っていく?」は状況によって変わるので、個別に調整します。出発までの車両の一時保管も可能です。
一時輸入で日本を走る場合
海外から自分のバイクを持ち込んで日本を走り、また持ち帰る場合は「一時輸入」の手続きになります。制度は2つあります。
CPDカルネ
自家用自動車通関手帳(Carnet de Passages en Douane)です。これがあれば免税で一時輸入できます。自国の自動車連盟で取得し、日本ではJAFの認証を受けて税関に申告します。コンテナや航空便で車両を送るなら、これが基本です。
一つ、よくあるトラブルがあります。パニアケースや工具などの装備品がカルネに書かれていないと、輸出時に通関業者から止められることがあります。発給機関に「Other particulars」欄への記載か、押印付きの装備品リストを頼んでおいてください。
国際フェリーを使う場合
韓国やロシアからフェリーで日本に渡る場合は、カルネなしで「自動車一時輸出入申告書(C5014)」による免税通関ができます。
ただし、これは往復フェリーのための制度です。フェリーで入って、別の港からコンテナで出ようとすると、税関支署はカルネを求めます。入った港からフェリーで出ないのなら、CPDカルネを取ってから来てください。「法律には書いていないから大丈夫」という体験記もありますが、再現性はありません。
→ 制度と実際の運用は オートバイを日本から海外へ輸出するガイド に詳しくまとめています。
よくある不安
「輸送中に壊れない?」
梱包前に車両の状態を写真で記録します。梱包方法は提携先と確認し、輸送に耐える仕様にします。海上保険の手配もできます。保険料の目安は保険金額の0.1〜0.8%です。
正直に言うと、中古バイクの保険は傷や塗装剥がれを補償しません。補償されるのは船舶事故や全損のような大きな損害です。だから「どこでどう固定するか」「養生はどうするか」を事前に詰めることが、保険より大事です。
「届かなかったら?」
提携先を通じて輸送状況を確認できます。遅延が出た場合は、分かった時点でお伝えします。
国際輸送は天候、税関、港の混雑で予定どおりにいかないことがあります。ヨーロッパ向けなら、搬入から船積みまでだけで2週間以上かかります。余裕を持ったスケジュールを提案しますし、遅延リスクがあれば最初にお伝えします。
「いくらかかるか見当がつかない」
車両サイズ、出発地〜到着地、輸送方法で大きく変わるので、一律の料金表は出せません。概算はこのページとガイド記事の数字を目安にしてください。個別の見積もりは有料です。フォワーダー、通関業者、梱包業者にそれぞれ費用を確認する必要があるからです。ご依頼いただいた場合は、見積もり費用を受注時の費用から差し引きます。
「車両価格が安いなら現地で買ったほうが得?」
多くの場合、そうです。ヨーロッパ片道で日本側と現地側を合わせて70万〜80万円かかります。車両価格がこれを下回るなら、現地で買う方が安く済みます。ただし、「この一台を送りたい」という場合は別の話です。
輸入国側の注意点
日本から輸出しても、受け取る国側でも手続きと費用が発生します。
- 関税:車両価額の0〜20%(国による)
- 物品税/排気量税:750cc超で加重する国が多い
- VAT/GST:12〜25%(CIF価額ベース)
- 環境・安全基準:排ガス規制(Euro 5等)、灯火基準、ABS義務など
輸入国側の手続きは現地の通関業者が対応します。どの国へ送るかが分かれば、事前に注意点をお伝えできます。
料金
手配手数料 + 実費(提携先への支払い) という構成です。
料金が変わる要素:
- 出発地〜到着地(国・地域、港/空港)
- 輸送方法(航空便 / 海上便 / フェリー)
- 車両サイズ・重量
- 梱包の要否・方法
- 時期と緊急度
→ 料金の考え方
知っておいてほしいこと
早めの相談が有利
国際輸送は、想定より日数が伸びることがあります。船便ならヨーロッパまで1か月以上、繁忙期はさらに遅れることも。CPDカルネの発給にも1か月程度かかります。
「いつ走り始めたいか」「いつ帰国するか」から逆算して、余裕を持って動くのがおすすめです。
対応範囲について
- 当社は運送業者ではありません。輸送はすべて提携するフォワーダー・通関業者・梱包業者が行い、当社は手配と書類の取りまとめを担当します
- 日本国内の陸送・フェリー予約代行は取り扱いません(国際輸送のみ)
どこまで誰がやるかは、最初にはっきりさせて進めます。
もっと詳しく知りたい方へ
- オートバイを日本から海外へ輸出するガイド — 輸送方法の比較、費用の内訳、CPDカルネとC5014の実際の運用
- 日本から海外へ車を輸出するガイド — Ro-Ro船とコンテナの使い分け、キャンピングカーの一時輸出入、JDM
見積に必要な情報
基本情報(必須)
- 輸送方向(海外→日本 / 日本→海外 / 往復)
- 出発地・到着地(国/都市、港/空港)
- 希望日程(到着希望日 / 出国日 / 回収希望日)
- 一時輸出入か、恒久輸出か
車両情報(必須)
- 車種(メーカー / モデル)、年式、登録国
- 車台番号(VIN / フレーム番号)
- 稼働状態(自走できる / 押して動く / 不動)
あると見積が早くなる情報
- 寸法(長さ・幅・高さ)、重量
- 写真(前・横・後ろ。全体が分かるもの)
- 燃料の状態、バッテリーの種類(リチウムイオンかどうか)
- ケースやバッグを付けたまま送りたいか
- 依頼範囲(引き取り、梱包、保管、到着後の受け取り)
目的別の追加情報
- ツーリング:来日/出国予定日、入国と出国の港、CPDカルネの有無と発給機関
- 購入/輸出:車両の所在地、輸出抹消仮登録の状況、行き先の国
- 持ち込み/移住:出発国・都市、到着後の滞在先エリア
お問い合わせ
こちらからお問い合わせください。
