国際輸送(バイクの輸出入)

日本をバイクで走る方法は、いくつかある。 レンタルバイクを借りる手もあるし、日本で買って乗るという選択肢もある。

でも、「自分のバイクで走りたい」という人がいる。 何年も乗って、自分の体に合わせてセッティングした一台。 世界一周の途中で、日本にも寄りたいという人もいる。

あるいは、日本にしかない車両を見つけてしまった人。 オークションで見つけたJDM、ショップで出会った一台を、どうしても自分の国に持ち帰りたい。

そういう人のために、国際輸送の段取りを代行しています。

海外→日本、日本→海外。 輸送ルートの選定、梱包の手配、書類の整理、提携先との調整。 自分でやろうとすると「何から始めればいいか分からない」となりがちなところを、まとめて引き受けます。


まず、あなたはどれですか?

目的によって、必要な情報や詰まりどころが変わります。

  • ツーリング — 自分のバイクを送って、日本を走って、また送り返す
  • 購入/輸出 — 日本で買った車両を、海外へ送りたい
  • 輸入/移住 — 海外から日本へ、自分の車両を持ち込みたい

迷ったら、まず連絡してください。話を聞いて、どこから始めるか一緒に整理します。


輸送方法

大きく分けて4つの方法があります。どれが合うかは、予算・日程・ルートで変わります。

海上混載(LCL)海上貸切(FCL)Ro-Ro船航空便
費用感¥20万〜/台¥5万〜(東南アジア航路)航路による¥50万〜
日数3〜6週3〜6週2〜5週3〜7日
メリット1台から可。コスト低木枠梱包が不要。大量で単価安梱包不要。自走で積込圧倒的に速い
デメリット木枠梱包が必要コスト高航路が限定的コスト高。危険物規制が厳しい

これはあくまで目安です。出発地・到着地の組み合わせで大きく変わります。

費用の参考(バイク1台・海上混載の場合)

  • 横浜→ロッテルダム(欧州):約40万円(海上運賃+梱包+通関費+保険)
  • 日本→ケニア・モンバサ港:海上運賃だけで約40万円
  • 日本→タンザニア・ダルエスサラーム港:海上運賃だけで約70万円

上記は日本側の費用です。現地側では港湾費、関税、検査・登録費などが別途かかります。


頼んだら何をしてくれるのか

輸送ルートの選定

航空便か海上便か。どの港・空港を使うか。費用と日数のバランスを見て、現実的なルートを提案します。

航空便は早いけど高い。海上便は安いけど2〜6週間かかる。出発地と到着地の組み合わせによっては、選択肢が限られることもあります。そのあたりを整理するのが最初の仕事です。

梱包の手配

国際輸送では、梱包の仕様が輸送可否を左右します。

クレート(木枠)が必要か、パレットで済むか。ハンドル幅やケースの寸法が規格に収まるか。燃料やバッテリーの危険物条件はどうか。

こういうところは、事前に確認しておかないと「送れません」と言われてやり直しになる。提携先と確認して、詰まるポイントを先に潰します。

書類の整理

輸出抹消、インボイス、パッキングリスト、Carnet、一時輸入届出。

国際輸送には書類がつきものですが、全部を自分でやる必要はありません。何が必要で、どこまでこちらで用意できて、どこからお客様にお願いするかを、最初に明確にします。

恒久輸出の場合は、運輸支局での輸出抹消仮登録から始まります。一時輸出の場合は、カルネ(自動車通関手帳)の取得が必要です。どちらのケースも、段取りを整理してご案内します。

引き取りと受け渡し

日本側での車両の引き取り、港や空港への搬入、到着後の受け取り。

「空港で自分で受け取れる?」「ホテルまで届けてもらえる?」「港まで自走で持っていく?」。状況によって変わるので、個別に調整します。


一時輸入で日本を走る場合

海外から自分のバイクを持ち込んで日本を走り、また持ち帰る場合は「一時輸入」の手続きになります。

カルネを使う場合

自動車通関手帳(Carnet de Passages en Douane / CPD)を使えば、一時通関で免税扱いになります。日本ではJAF(日本自動車連盟)が発給窓口です。

  • 有効期間:1年(差し替え申請可能)
  • 日本ナンバーのまま走行可(条約締結国間)
  • 国境通過ごとに税関スタンプが必要

入国時はJAFの認証書とカルネを添えて税関に申告。出国時はカルネを添えて再輸出申告を行います。

国際フェリーを使う場合

日本と外国を往来するフェリー(大阪、神戸、境港、下関、博多)では、「自動車一時輸出入申告書」による免税通関が可能です。カルネは不要です。

→ 詳しい手続きの流れは オートバイを日本から海外へ輸出するガイド にまとめています。


よくある不安

「輸送中に壊れない?」

梱包前に車両の状態を写真で記録します。梱包方法は提携先と確認し、輸送に耐える仕様にします。輸送保険の案内もできます。保険料の目安は価額の0.1〜0.8%です。

リスクがゼロとは言いません。でも、「どこでどう固定するか」「養生はどうするか」を事前に詰めておくことで、トラブルの大半は防げます。

「届かなかったら?」

提携先を通じて輸送状況を確認できます。遅延が出た場合は、分かった時点でお伝えします。

国際輸送は天候、税関、港の混雑で予定通りにいかないことがあります。だから余裕を持ったスケジュールを提案しますし、遅延リスクがある場合は最初にお伝えします。

「いくらかかるか見当がつかない」

車両サイズ、出発地〜到着地、輸送方法で大きく変わるので、一律の料金表は出せません。ただ、「バイク1台を◯◯から日本へ海上便で」くらいの情報があれば、概算は出せます。

「車両価格が安いなら現地で買ったほうが得?」

輸送・通関・保険・税金を含めると、総コストは最低でも25〜40万円かかります。車両価格が50万円以下の場合は、現地での中古購入のほうが安く済むケースもあります。ただし、「この一台を送りたい」という場合は別の話です。


輸入国側の注意点

日本から輸出しても、受け取る国側でも手続きと費用が発生します。

  • 関税:車両価額の0〜20%(国による)
  • 物品税/排気量税:750cc超で加重する国が多い
  • VAT/GST:12〜25%(CIF価額ベース)
  • 環境・安全基準:排ガス規制(Euro5等)、灯火基準、ABS義務など

輸入国側の手続きは現地の通関業者が対応します。どの国へ送るかが分かれば、事前に注意点をお伝えできます。


料金

手配手数料 + 実費(提携先への支払い) という構成です。

料金が変わる要素:

  • 出発地〜到着地(国・地域、港/空港)
  • 輸送方法(航空便 / 海上便)
  • 車両サイズ・重量
  • 梱包の要否・方法
  • 時期と緊急度

→ 料金の考え方


知っておいてほしいこと

早めの相談が有利

国際輸送は、想定より日数が伸びることがあります。船便なら2〜6週間、繁忙期はさらに遅れることも。

「いつ走り始めたいか」「いつ帰国するか」から逆算して、余裕を持って動くのがおすすめです。

対応範囲について

  • 日本国内の陸送・フェリー予約代行は取り扱いません(国際輸送のみ)
  • 通関手続きは、提携先(通関の専門家等)またはお客様側での対応が必要になる場合があります

どこまで誰がやるかは、最初にはっきりさせて進めます。


もっと詳しく知りたい方へ

→ オートバイを日本から海外へ輸出するガイド — 輸送方法の比較、費用の内訳、手続きの流れを詳しくまとめています


見積に必要な情報

基本情報(必須)

  • 輸送方向(海外→日本 / 日本→海外)
  • 出発地・到着地(国/都市、港/空港)
  • 希望日程(到着希望日 / 出国日 / 回収希望日)

車両情報(必須)

  • 車種(メーカー / モデル)、年式、登録国
  • 車台番号(VIN / フレーム番号)
  • 稼働状態(自走できる / 押して動く / 不動)

あると見積が早くなる情報

  • 寸法(長さ・幅・高さ)、重量
  • 写真(前・横・後ろ。全体が分かるもの)
  • 燃料の状態、バッテリーの種類
  • ケースやバッグを付けたまま送りたいか
  • 依頼範囲(引き取り、梱包、到着後の受け取り、通関の専門家紹介)

目的別の追加情報

  • ツーリング:来日/出国予定日、走りたいエリア、カルネ取得済みか
  • 購入/輸出:車両の所在地、輸出抹消仮登録の状況、行き先の国
  • 持ち込み/移住:出発国・都市、到着後の滞在先エリア

お問い合わせ

こちらからお問い合わせください。


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